2017年5月9日火曜日

小浜元孝さん「勇気」中村和雄さん「心をこめて」を読んで学ぶ名将力と微妙な戦略性の違いを考えるブログ

 この2冊の本・・・売ってないんですよ!

なので図書館で見て、要点をノートに書いておいた!(アナログ)

ある方のブログで

「男子のバスケットは小浜さん、女子は中村さんのイメージ」って

書いてあったんですが、だいたいその言葉で要点はついてると思います。

 まずこの二人の共通点としては

・勝利に対する意識が異常なほど強い

・厳しい

・好奇心旺盛である

・2つのリーグが合併するのには賛成

・バスケをメジャーにしたい

そのなかで

・勝利に対する意識が異常なほど強い

に対する考えなんですが、小浜監督は勝ち続けることを好み、中村監督は

弱いのを勝たせることを好む、と文脈で読んだんですよ。

小浜監督(やはり監督と呼んでしまう)は同じチーム(ギガキャッツも含めると)

で20年以上指揮を執っているんですが、その間に相当のタイトルを取っていて

これ相当凄いことだと思うんですよ。

1つのチームを継続して何年もタイトル取るチームにするってのは滅茶苦茶

疲れることだと思いますね。

サッカーで言えばマンチェスターユナイテッドで長く勝ち続けた

ファーガソン監督のようなところがあって、やろうとしてもなかなか

出来ることではない。

高校の監督も長く同じチームを率いて幾多ものタイトルをとっている

加藤廣志先生(能代)井上先生(桜花)の2人は凄い尊敬してるんですが

学生のチームって選手が毎年入れ替わるわけで同じチームを率いていても

飽きないと思うんです、その点を考えても

同じチーム(プロ)を長年率いてタイトルをバンバン獲得してるタイプの

指導者っていうのは相当稀なのでは・・・

中村監督の凄さは

「いろんなカテゴリーで勝てる」っていうところで、これいろんな

ジャンルの名将の中でも異質、女子の高校、実業団で優勝、男子のプロで

優勝、そして育成年代の指導でも成功を収める・・・

もうわけわかんないですよね。

「頂点に行ったらほかに行きたくなる」タイプの指導者で本を読んでいて

近いなと思ったのがサッカーの日本代表などを率いた岡田監督、岡田監督は

中国のチームの監督やったり、チームのオーナーになったりと

チャレンジャーで、そのバイタリティが好きです。

で、その移動を好むところは

「ダメなのを強くするのが好き」

というところから来ていると踏んでいて、そのダメなのを強くする労力ってのが

新たな知識が入る手段に結び付いていて、長く指導を続けている

要因の一つだと見ていますが・・・調べても調べてもわからない!笑

 ・好奇心旺盛である

小浜監督の著書の中で

「なんでも食っちゃう性格」

中村監督のインタビューーの中で

「フレッシュマンに対する期待は異常」

のようなものがあったんですが

「好奇心旺盛」ってのは間違いなく名将には必須な条件で、この二人が凄いのは

いくつになっても好奇心が衰えないところであります。

監督、というものを見ていると50くらいで時代の流れについていけなくなる

監督ってのがいて、新しいものを常に吸収しないと生き残れない仕事だと

感じます。人間生きていると頑固になるのが当たり前なんですが

おそらく

「勝ちたい」という意識の強さが頑固さに勝ってるため、好奇心が

衰えないのではないかと思います、これは人生でも学びたいところで

やっぱり若い人の文化って受け入れにくくなるんですよ、この二人は

「勝ちたい」意識で好奇心が旺盛だと思うんですが、自分のような

普通の人は「成長したい」とか「学びたい」で好奇心を掻き立ててのが

いいのかと思います、名将と呼ばれる人は大体良い習慣を持っているので

いい影響を与えてくれますね^^

 ・バスケをメジャーにしたい

Bリーグが始まるきっかけの一人に小浜監督が居て、NBLからBJに

転籍した中村監督・・・この行動は興味がありますね。

小浜監督も中村監督もバスケ選手を「バスケをメジャーにするための先兵役に」

ということを語っていたと思います(多少ニュアンス違うかもしれませんが)

それでリーグが分裂し、合併に向けて話をもっていったのが小浜監督で

周囲の反対の中BJに転籍を決めたのが中村監督。中村監督の場合は

「現場主義」なので協会にどうのとかではないのですが、浜松時代の

インタビューでは「合併には賛成」と語っていました。

この二人は頑固に見えるけど柔軟で大局観がある、というのが自分の考えで

「勝つこと」の先も見据えていたのかと思うと恐ろしいです、

今日本がしょんぼりムードなのは

「なんとか逃げ切りたい守りの姿勢」から来ていて、好き嫌いがはっきりして

いるけどパワーのあって先を見据える人が減ったからでは?と思います。

このパワーってのは生命力なんですが、どう考えても昔の時代のほうが

生命力が強くなるシステムで、今の時代では別の方法でパワーを獲得する

ことがいいのかなと考えます、便利は弱さであります。

 微妙な戦略性の違い

よくニュースとか読んでて

「長いと飽きて最後は読まなくなる」んでもう少しで終わります笑

小浜監督と中村監督の違いは

「チーフを入れるか入れないか」

だと思っていて(真面目に)

画像検索しても采配を見てても中村監督ってジャケットの胸ポケットに

チーフ入れてるんですよ(おしゃれ)

これはなぜかって考えたんですが

「コーヒーにミルク入れるようなものでは」

だと思うんですよ。まろやかさアップですよ^^

小浜監督も中村監督も野球の投手で例えれば

「速球を軸とした本格派」

だと見ていて、多分女子の監督をやってたからだと思うんですが

中村監督たまに変化球を投げてくるんですよ、独特のポップさがあって

それが色合いの良いジャケットとかチーフに表れてるような気がする。

自分調べなんですが女子の指導で成功を収めた名将だと

佐々木則夫監督(なでしこジャパン)眞鍋政義監督(女子バレー)が

思いついたんですが、ちょっとやわらかな雰囲気ありますよね?

女子チームの指導だとちょっと男子と違う面も必要とされて、変化球が

必要になる、それが外見にも表れているのでは?そして外見での

インパクトって大きいですよ、ビルゲイツさんの言葉だと思うんですが

「結果が出ないときはせめて見た目を良くしろ」ってあるんですが

なりたいものがあるならば、その見た目にするべきだという意見は賛成です。

文脈でもちょっと違いがあって

小浜監督の文はパキっとしてるんですよ、東京生まれだからかは

わかりませんが、これはこう、これはダメってパキっとしてて見てて

小気味良い、バスケの指導者ってそのスポーツの特性を受けていて

ハッキリしたタイプが多いと見ているのですが・・・

 芯がしっかりしてて、枝の部分を柔軟に変化させることが出来る

そして自分の栄養になりそうなものはすぐ試す、今を大事にするけれど

未来につながる今を過ごす、これがこの二人の本から感じたことで

やはり偉大な指導者だなと思います。

サッカーのオシム語録で

「古い井戸が残っています、そこには水が少し残っています。

それなのに古い井戸を完全に捨てて新しい井戸を掘りますか?」

って名言があるんですが、古い井戸には水が残ってるというか実はまだ

水が湧いていて(受け取り方次第で)水をすくおうとしたら稀に魚とか

カニもすくえちゃう、ものだと思うんですよ。だっていまだに孫子とか

昔の偉人の人の物語を読むと発見があるじゃないですか?

古い井戸からも新しい井戸からも水をすくって、混ぜたりしたら

美味しくなると思いますね。

今日のまとめ

・名将は大体共通項がある

・微妙な違いの中に重要なことが含まれているのでは?

・徹底すること、周囲の批判を気にしないことは勝利への鍵

・同じ名将の影響を受けても人によって違うところが似たりする

・これはこうだ!とはっきり言う人は貴重

次回は

「16-17シーズンバスケットボールの総括(仮)」です、

では良い夜を! naoto:-)

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