前々から気になっていて、追っている
「スポーツの流れ」において、バスケットボールは流れが結果に反映されやすい
スポーツのように思い、録画した名古屋ダイヤモンドドルフィンズ(以下名古屋)対
栃木ブレックス(以下栃木)を分析してみました。
自分の見どころは
・点の入らない時間はどれくらいあるのか?
・ミスは伝染するのか?
・痛いミスと痛くないミスの違いは?
・流れがどれくらいあるのか?
です。
ゲームとしての結果は
1ピリオド 名古屋13-12栃木
2ピリオド 名古屋31-36栃木 (18-24)
3ピリオド 名古屋43-55栃木 (12-19)
4ピリオド 名古屋59-77栃木 (16-22)
では考えていきます。
・点の入らない時間はどれくらいあるのか?
このゲーム、いきなり点が入らないという状況になります。
尊敬する中村監督の言い回しなんですが、ゴール下のフリーでシュート落としたり、
なんでもないところでターンオーバーしたり、いらないテクニカルファウルをしたとき
「事件」と表現されていて、試合開始直後3分以上両チームフィールドゴール入らないのは
「事件」だと見ます。
概要は
栃木ミドル落とす~名古屋3ポイントエアボール~栃木ミドル落とす~名古屋
3ポイント落とす~栃木3ポイント落とす~名古屋インサイド落とす~栃木3ポイント
落とす~名古屋インサイド落とす~栃木インサイド落とす~名古屋ファウルを
受けバーレル選手が1本成功(その時点で3分10秒近く経過してた)そして
栃木ミドル落とす~名古屋ミドル落とす~栃木インサイド決まる(2点)という
両チーム全く点が入らない状況がありました。
そして面白いのは栃木がフィールドゴール成功させた後ファウル挟んで
4回オフェンス成功していて(8点)
バスケットボールは流れのスポーツ、という言葉の意味を感じました。
体感としては両チームで4回くらいオフェンス失敗、1チーム単体だと3回くらい
オフェンスが失敗すると
「点が入らないなぁ」と、感じるのではと推測します。
この両チーム4回以上オフェンスで点が入らなかったのはこの試合4回
(1ピリオド1回、2ピリオド1回、3ピリオド2回)
片方のチームが3回以上オフェンスを続けて失敗したのが9回
ざっくり考えて1回のオフェンスを15秒と考えると1分半くらい点数が入らないと
点はいらないなぁという気持ちになるのでしょうか?
この現象の名前ってあるのかどうかわからない?(少なくとも有名な言葉では
ないはず)のですが
現在長崎で指導を続けている指導者で山崎純男先生(高校日本一にもなった
凄い指導者、現在も若い年代の指導をしているようです)の著書の中で
「ドロウト」という表現をしていて(drought)意味が干ばつ、日照り、という意味で
ゴールの干ばつ、と考えると良い表現でここでも使おうと思います。
その山崎先生もドロウトについてかなり調べているようなのですが、決定的な
原因はよくわからなく、精神的なものが大きいのでは?という見立て(著書の中で)
で、自分もこのドロウト現象は技術ではなく精神面の問題のように見ています。
この点数の枯渇のなかでいかに相手に点をやらずに、枯渇から抜け出すかと
いう工夫がベテラン監督は上手いのではないかと仮説を立てています。
あと、チームの構成だと思うのですがどうも
「空気を読みやすい(空気に飲まれやすい)」選手と
「空気をあまり読まない(空気に飲まれにくい)」選手
というのも居て、強い、優勝するようなチームのなかにもちょっと違う雰囲気の選手が
いるのはこういうことなのでは?と見ています。
・ミスは伝染するのか?
このゲームはターンオーバーが比較的少ない(平均で12個くらいとなんかで
見ました)ゲームで名古屋が10、栃木が6のターンオーバーでした。
ゲームのオンザコートが1-2-1-2で、1ピリオドがドロウト状態だったのですが
オンザコート2の2ピリオドはゲームが少し荒れます。
理由は外人選手が審判の判定にちょっと不満を感じていて、2ピリオド
ギブス選手のテクニカルファウル、3ピリオドバーレル選手のテクニカルファウル、
そして外国人選手同士のダブルファウルなどがあり、ファウルがどうも正確性を
欠いたプレーにつながる部分があったように感じます。試合がだいたい決まった
4ピリオドではターンオーバーの応酬がありましたが、試合がだいたい決まっていたので
なんとも言い難いんですが、ギャンブルで「場の空気」ってのがあって
大穴が出やすい日とかあるじゃないですか?ミスはミスを誘発する呼び水、そして
将棋でもそうらしいんですが
「後でミスしたほうが重い」
というように、相手がターンオーバーした後のプレーが非常に重要だと思われます。
そして、伝染するというか
「相手にはめられてミス続出」ということもあるので、ミスの質によっては
回数は多いけどそんな重要視しなくても良いミスというのもあるのかなという感じです。
・痛いミスと痛くないミスの違いは?
中村監督の練習を見ていて思ったんですが
「消極的なミス」 「考えなしのミス」 が痛いミスだと考えます。
あと、相手がミスした後のミス。
4ピリオドであったのですが、トラベリングして得たボールを24秒(もしくはぎりぎりで
リングにも当たらないシュート)をしてしまい、そのあと3ポイントを食らいます
(名古屋が)
2ピリオドでは名古屋がスティールして走るもディフェンスがついてきて、シュートを
落としてしまいます、そのあとファウルを与えて1点与えてしまうのですが
栃木にとっては痛いミスを自分で治療した(ディフェンス)ということで
痛いミス、のなかにも治療可能ミス、治療不可能ミスがあるように思います。
あとはやはり局面ではないでしょうか?
同点の時のフリースローと20点差のフリースローは重さが違うので
20点差の時のフリースローは2本落としても痛くないのですが、同点や接戦のときは
1本が大惨事を招きます(おそらくフリースローで勝負が決まる試合5-8%くらい
あると思う)
競った局面でいいか悪いかってのがどうも高い外国籍選手のような気がするんですよね
オールジャパンでもそうだったんですが、ディフェンスは数値化しずらいところがあって
アームストロング選手とか相当凄かったですよね!
・流れがどれくらいあるのか?
これは自分で書いておきながら難しいこと言ってしまいましたね笑
このゲームだと1つのピリオドに確実に1つは流れがあって、そこまでではない
流れも結構あったので、数とすると難しいんですが・・・
良く言う
「一桁でついていけ!」
って表現あるじゃないですか?一桁なら逆転可能っていう意味だと思うんですが
自分のチームが良い流れ(2回以上オフェンスが続けて成功する)で相手が
悪い流れ(2回以上オフェンスが失敗する)なら2回の流れで逆転可能、
ということは1ピリオド少なくとも2回は流れがあると思うんですよ、
大きな流れ(7点以上片方が一気にとる)が0-4回で小さな流れ
(4点くらい片方が一気にとる)が多数(今度調べます)と見ていて・・・
流れは非常に大事だと見ています。
ちなみにこのゲーム栃木は4回オフェンスを連続で成功させた(今日のブログの
データは大体自分で調べたので怪しいですが)のが2回(フリースロー込み)
ありチームが2回以上オフェンス連続成功はゲームで10回(意外に少ない)
でしたね。
そう考えると2回オフェンスが上手くいけば4-6点くらいとれるわけで、それが
2回あれば10点ならなんとかなる、ということで、最終ピリオドはその小流れを
いかにうまく利用、利用させないかが大事でタイムアウトも綿密に取るんでは
ないでしょうかね。
今日のまとめ
・流れは1日だけではないものもあると思う
・強いチームは悪い流れでも耐える
・悪い流れを治すのはやはりディフェンス?
・外人選手がコートに多いほうが流れが大きくなると見ています
・オフェンスリバウンドは相当評価されるべき
目的を持ってみると、やはり面白いですね^^
今後も流れに注目してなにか発見したいと思います!
では、いい夜を! naoto:-)
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